2007年03月30日

性の猟奇モダン―日本変態研究往来 /秋田昌美

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ノイズアーティスト『MERZBOW』として名高い
秋田昌美氏は性の文化研究本の著者としても
知られている。この「性の猟奇モダン―日本変態研究往来」
もその中の一つ。
サブタイトルで既に吹き出しそうになってしまうが、
本文中では、氏の重厚かつ軽妙ないい回しで、
さらに抱腹絶倒もの。
エロ・グロ・ナンセンスという言葉は誰しもが
一度は聞いた事があるだろうが、本書はその
時代、戦前、特に大正、昭和初期の性をめぐる
状況を解説した内容だ。
中村古峡、斉藤昌三、梅原北明、伊藤晴雨等の
性のパイアニア達が続きを読む
posted by airplane at 18:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■BOOK レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月27日

島の先史学 〜パラダイスではなかった沖縄諸島の先史時代

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島の先史学 
〜パラダイスではなかった沖縄諸島の先史時代
高宮広土

実際に石垣島、西表島等の八重山諸島を
訪れると不思議な感覚を覚える。
この一周を車で1時間で回れてしまう
ような小さな島にどのように、
人は住み着いていったのか。
目の前は台湾だというに、何故に日本人が
住んでいるのか。(果たして、日本人と
言ってしまっていいのかは、この際は
置いておいて)
最近の研究結果を元にした、
この『島の先史学』によると
現沖縄人のルーツは以外に新しく、
それは8世紀から
10世紀の間ではないかと言う事だ。
そして、それは農耕の始まりを意味するという。
一般的なイメージでは、沖縄人は、
アイヌ人と先祖を同じくする(身体的特徴から)
縄文人をルーツとしていると思われがちだが、
これはまったく違うという事だ。
現沖縄人は本土からの植民してきた農耕民と
他の東南系の人々の混血と今では考えられている。

では、元々いた原沖縄人ともいうべき存在はどこに
いってしまったのか?
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posted by airplane at 15:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■BOOK レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

ヴィジアル系の時代

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ヴィジュアル系の時代 −ロック・化粧・ジェンダー 井上貴子 他

「ヴィジュアル系」ロックバンドをジェンダーという視点を
通して解き明かしていく画期的な書物。
 章ごとに著者が変わる論集のスタイルをとっているが、
ジェンダーを軸に据えているため統一感は損なわれる事はない。
 主な章は、「ヴィジュアル系」の変遷、Xを中心とした拡張された
「男の美学」、「ヴィジュアル系」ロックと少女マンガ、
コスプレファンといった内容。
 この書物の核は第3章のXを扱った章、骨子は
化粧等の女性性シンボルの流用による拡張された
「男の美学」についてで、
この章では、XのYOSHIKIを中心にバンド結成時代から
いかに、Xが特異なバンドであったかを明らかにしながら
「ヴィジュアル系」というジャンルあるいは、文化の生成を
明らかにしていく。
中学生の頃にXはメタルだと思って聞いていて、その
ヴィジュアルに
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posted by airplane at 18:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | ■BOOK レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月28日

 日本サッカー史・代表篇  後藤 健生著

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 日本サッカーの歴史を、江戸末期の伝来から、
 ドイツW杯まで、
 均等に記述されている大変な力作。
 客観的で、淡々と出来事を記述していくスタイルは、
 日本サッカーの通史を生み出したいという著者の
 意図から
 なのだろう。しかし、序盤は特にそうなのだが、
 読み物としては
 非常に退屈。特に、試合の記述が淡白すぎる。
 名も顔も知らない
 選手に感情移入できるはずもない、
 これならば 試合の内容の
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posted by airplane at 11:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■BOOK レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月27日

「村の若者たち」 宮本常一

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行き詰った時,宮本常一著の 「村の若者たち」を読むといい。

農村から都会へと、大量に人口が流出した昭和30年代の高度経済成長期、
村に残った若者たちの苦悩。

長閑なイメージではあるが、当時の若者達の悩みは深刻だ。
半年以上前に読んだので、詳しい内容までは覚えていないが、
当時の村の様子が手に取るように分かり、非常に身近に感じた。

村に残る若者の閉塞感はよくわかる。
しかし、当時の若者は都会に出るという逃げ道もあった訳だが、
現在の若者には逃げ場はない。

名著「忘れられた日本人」(岩波文庫)も
オススメ。

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