2007年03月27日

島の先史学 〜パラダイスではなかった沖縄諸島の先史時代

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島の先史学 
〜パラダイスではなかった沖縄諸島の先史時代
高宮広土

実際に石垣島、西表島等の八重山諸島を
訪れると不思議な感覚を覚える。
この一周を車で1時間で回れてしまう
ような小さな島にどのように、
人は住み着いていったのか。
目の前は台湾だというに、何故に日本人が
住んでいるのか。(果たして、日本人と
言ってしまっていいのかは、この際は
置いておいて)
最近の研究結果を元にした、
この『島の先史学』によると
現沖縄人のルーツは以外に新しく、
それは8世紀から
10世紀の間ではないかと言う事だ。
そして、それは農耕の始まりを意味するという。
一般的なイメージでは、沖縄人は、
アイヌ人と先祖を同じくする(身体的特徴から)
縄文人をルーツとしていると思われがちだが、
これはまったく違うという事だ。
現沖縄人は本土からの植民してきた農耕民と
他の東南系の人々の混血と今では考えられている。

では、元々いた原沖縄人ともいうべき存在はどこに
いってしまったのか?
本書では『島の先史学』という考古学的な
独特なアプローチによってこのあたりの
事情に迫っていく。

本書によると、少なくとも、2回人種の入れ替えが
あったようだ。
それは、大陸と陸続きだった、港川人の時代、
そして、島になってしまった事で、どうやら
その時代の人々は滅んでしまったようだ。
その次にくるのが、縄文人達で、この人種は、後期に
島に適応したようなのだが、7〜8世紀に姿を消してしまう。
その後に表れるのが、農耕民という訳だ。

本書では、狩猟生活から農耕生活への変化は発展ではなく、
楽な生活(パラダイス)から面倒くさい生活への変化である
という視点で一貫している。

沖縄を訪れかの地に興味をもった人には特にオススメの一冊だ。


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posted by airplane at 15:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■BOOK レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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