2007年03月14日

ヴィジアル系の時代

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ヴィジュアル系の時代 −ロック・化粧・ジェンダー 井上貴子 他

「ヴィジュアル系」ロックバンドをジェンダーという視点を
通して解き明かしていく画期的な書物。
 章ごとに著者が変わる論集のスタイルをとっているが、
ジェンダーを軸に据えているため統一感は損なわれる事はない。
 主な章は、「ヴィジュアル系」の変遷、Xを中心とした拡張された
「男の美学」、「ヴィジュアル系」ロックと少女マンガ、
コスプレファンといった内容。
 この書物の核は第3章のXを扱った章、骨子は
化粧等の女性性シンボルの流用による拡張された
「男の美学」についてで、
この章では、XのYOSHIKIを中心にバンド結成時代から
いかに、Xが特異なバンドであったかを明らかにしながら
「ヴィジュアル系」というジャンルあるいは、文化の生成を
明らかにしていく。
中学生の頃にXはメタルだと思って聞いていて、その
ヴィジュアルに
はほとんど興味がなく、コピーも
していたが、単に難しい曲をやってみたかったからで、
当時のドラマーが泣きそうになりながら、ツーバスを踏んでいる
のを思い出しながら読んだ。
 いつのまにか、Xも少年達から、少女の文化へと移ったような気
がしていたが、そのあたりが、詳しく書いてあるのが面白い。
後半のヴィジュアル系ロックと少女マンガ、
コスプレファンの章が白眉で、第5章で、論じられているように
 98年頃のファンの地核変動すなわち、おたく系少女と
「ヴィジュアル系」ロックファンとのクロスオーバー等が
興味深い。
結局の所あるジャンルが発達し、市民権を得るものの、
次第に細分化され、マニアックなものなり、一般人からは忘れ去れるという
のを再確認する書物とも言えるだろう。
サブカルチャーを研究すると、どうしてもオタクに行き着いてしまう
ところも非常に興味深い。


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posted by airplane at 18:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | ■BOOK レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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