2006年02月17日

Mice Parede/Ramda

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マイス・パレード/ランダ

ポストロックあるいは音響派と呼ばれた一群の音楽の中でも
屈指の名盤として、今後語られ続けられるであろう
Adam Pierce (アダム・ピアーズ)のソロプロジェクト
Mice Parede(マイス・パレード) のセカンドアルバム。

佐々木敦氏は今月のユリイカでポストロックあるいは音響派を、
DJモードを 通過した、音そのものにフェチ的な関わり方を
する方法論を駆使する アーティスト、あるいは
ミュージシャンであるとの見解をしめしていた。
90年代中場からの、コンピューターの廉価化が
この流れを可能にしたのだが、 当然といえば当然であるが、
一般化は質の低下を促す。

現在ではほとんど語られる事がないが、Mice Parede/Ramdaで一番重要な
事は、コンピューターやシーケンサーを一切使っていないという事実
である。 コンピューターやシーケンサーによるデジタルな音ではなく
アナログなオーガニックな音の響きの追求。ポストロックや音響派と
いう 括りでは、トータス等とは全然別のベクトルである
マイスパレードの文脈を 判りにくくしてしまう。
そして、僕はポストロック、音響派、エレクトロニカ、
以後が模索されている 今、この事は色々な示唆を与えてくれるので
はないだろうか。


アルバムの全体を通じて、湿った感触の音作りになっていて、
デイレイの効果 もあってか、雨の日を連想する。中国の琴の使用や、
ディレイの多用から、 エスニックな感触も受けるが、
メロディのコアは、アダム・ピアーズも認める
ようにマイブラとエイフェックス・ツインのものだろう。
リズム面では、盟友ダグ・シャーリン(HIM)も参加しての
ツインドラムの曲 もあり、ポリリズムの導入がなされている。
そして、アルバムの中でも一際輝きを放っているのが、
3曲目Galileo。 2曲目のDistantと連曲になっており、
中国琴の使用、ツインドラム、マイブラ
的メロディ感覚と、驚くべき情熱的かつ美しい曲
になっている。 ギターのアルペジオはどことなくスペインの
フラメンコのような感じで、 アルペジオに絡むツインドラムが
カオスに向かっていくさまは、 もはやありそうにない、
むこう側が、見えそうで見えないような、
自分自信までが、一つの雨粒になって消えてしまいそうな、
そんな 高揚感とカオスが渾然一体となって迫ってくる
決定的名曲。

その他にも、様々な面からこのアルバムを楽しむ事が
出来ると思う。

去年のフジロックではMUMのドラムを叩いていた
アダム・ピアーズ。 マイス・パレードは去年4枚目の
アルバムをリリースしたばかりだが また、レビューしたいと思う。


最後にまったくの余談だが、ネットでAdam Pierceを検索すると、
同姓同名のAdam Pierceという映像作家と思われる人物のページ
が出てくる。最初まったく別人と判らなかったのだが、
トップページに 私はマイス・パレード、バブル・コア
のアダム・ピアーズではない
書いててあり、バブル・コアへリンクが貼ってあった。


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posted by airplane at 11:48| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■CDレビューコーナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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