2006年01月06日

新コーナー登場!  CDレビュー

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明けましておめでとうございます。
本年もRadio Airplane For Podcastingを
どうぞよろしくお願いします。

新年という事で新しいコーナーを立ち上げました。
CDレビューです。 メジャーからインディーズまで、
幅広く扱っていきたいと
思っています。まず第1回目はこれです。

Andrey Kiritchenko/True Delusion 
アンドリュー・キリチェンコ
ウクライナの音楽事情というのは中々日本に入って
こないのだが、この日本のspekkから今年の夏に
リリースされた『アンドリュー・キリチェンコ』の
音を聞いているとまだまだ、期待できるアーティストが
沢山いるのかもしれないと思ってしまう。
さて、このアンドリュー・キリチェンコのアルバムだが、
この手の音の中でも際立って新しい事をやっているという
訳ではないのだが、オーソドックスな手法の中に何度も
聞きたくなってしまう魔法のようなものを感じながら
聞いている。実際、私はitunesで聞く事がすっかり習慣に
なってしまったので、何を聞こうかなと迷った時はだいたい
このアンドリュー・キリチェンコを選んでしまう。
生楽器と電子音を使うという言わば最近の主流の手法では
あるが、面白いのは前半がギター、後半はピアノを
フューチャーしている事これが実に効果的だ。
フィルードレコーディングで収集された現実音も
実に緻密に楽器音と絡み、また構成面でも現実音が
重要な要素をしめている。必ず耳に残る印象的なフレーズを
曲の最初に持ってくるというのが、
この人の好きな構成なのだろう。
そのフレーズが映画的というか、イメージを喚起する能力に
たけているので、音楽にすんなり入りこむ事ができる。
去年ピカソの絵画展に行ったのだが、その時非常に感銘を
うけたのが、作品から溢れるエネルギーのようなもの。
その時に感じたエネルギーと比較は単純には出来ないが、
このアンドリュー・キリチェンコからも相当のエネルギーを
感じている。現在音楽を制作していく上で重要なのが形式で
あるというのは、異論がない所だろう。
最近感じているのは、その形式から溢れてくるもの、
形式に収まりきらない余剰、
それが、その作品の持つ価値なのかもしれないという事だ。
真っ白なキャンパスには可能性が溢れている、
創造するとは断念する事だ、
断念しつつ前に進む、
そんな言葉が頭の中で鳴っているようだ。

畠山   
posted by airplane at 19:49| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■CDレビューコーナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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